英検、漢検に対する当塾の考え方を率直にお伝えします。
【漢検】
漢検は取るようにしたほうがいいです。
たとえ合格しなくても漢検の勉強を通じて漢字力が上がりますと、そのまま語彙力、ひいては読解力の向上につながり、国語はもちろんその他の教科にも非常に良い影響を及ぼします。
「〇月に3級を受ける」と決めて、そこから逆算してスケジュールを組み、やり切る覚悟と忍耐力が求められます。
当塾では、塾内で年中漢検を受検できますので、スケジュールは立てやすいと思います。
例えば4月上旬に4級を受けることにして3月中に勉強を頑張る、そして8月末に3級を受けることにして7・8月で3級の勉強を頑張る・・・などがよろしいかと存じます。
(繰り返しになりますが、合格するためには生徒さんの覚悟と忍耐力が欠かせません。)
【英検】
次に英検につきまして考えをお伝えします。
中学卒業までに英検3級を取っておいた方がいいかどうかにつきましては、結論から申しますと「取っておいた方がいい」です。
ただ、その中身が非常に重要です。
樹木に例えますが、樹には「幹」、「枝」、「葉」があります。
英検は「幹」の部分だけ押さえて、あとは単語を適当に覚えておけば合格はできます。
合格ラインは100点満点に換算しますと65点程度です。この65点が「幹」にあたります。
そのような状態で3級に合格しても、定期テストや北辰テストの点数はあまり伸びません。
なぜなら「枝」や「葉」に相当する、細かい部分や原則から外れる例外の知識(残りの35%の部分)が不足するからです。
当塾でも英検3級を持っているのに定期テストで平均点しか取れない、北辰テストでも偏差値50前後という生徒さんがいます。
それらの生徒さんは、英検を取ることが目的でしたので「幹」の部分しか勉強しておらず、枝や葉の部分がおろそかなままでした。
(本当に急ぎ足で勉強し、付け焼刃の知識でまぐれで合格してしまった生徒さんですと、3級所持者であれば当然知っているべき「現在完了形」や「関係代名詞」について、「それって何ですか?英検の勉強のときにやったことがるような気もしますが、全然覚えていません」と答えたりします。
これでは「英検は取ったけれども、模試ではさっぱり・・・」となるのもうなずけます。
3級の「枝」や「葉」の部分をおろそかにしたまま、英検準2級を取るための勉強を急ぐのは本当にお勧めしません。
ですから3級を持っている生徒さんには英検準2級を目指すのではなく、すららを一生懸命にやっていただいて3級の単元の枝と葉の部分を補強し、点数や偏差値を上げる学習に専念していただいております。
どうしても準2級を受けたいという生徒さんには、英検の勉強(準2級の幹の部分)と塾のすららの勉強(3級までの枝葉を含む勉強)を両方手を抜かずやる覚悟を求めて、そのうえで両方やっていただいております。