Dさんがマイウェイを訪れたのは、小6の2学期も終わる頃でした。体験授業の際に簡単な実力テストを受けていただいたところ、小4の分数の計算からわからない部分があるということがわかりました。一時期、学校の授業を受けられなかったことが1か月ほどあり、その時から徐々にわからないことが増えていったそうです。小4からつまづいていますので、小5・6の内容の正解率はさらに低い状況でした。

当時のDさんは中学入学を数か月後に控えていました。中学数学を始めるにあたり、小学校段階の基本的な計算問題はスラスラ解けるようにしておくことは必須です。その土台があって初めてプラスとマイナスの世界に入っていけます。

Dさん、そしてお母様とも相談して、小6の目の前の学習内容をやるのではなく、中学入学後のことを考え、思い切って小4に戻って基礎から徹底的に復習することに。

そこからDさんの怒涛の復習が始まりました。

分数の通分や約分がスムーズにできていない状況でしたので、小３、小４の教材に戻って一からやり直しました。塾での学習だけでは時間が不足しますので、毎日の宿題も細かく指示を出しました。

根っからのまじめな性格のDさん。一切、手を抜くことなく日々の課題に取り組んでいただき、抜け落ちてしまっていた単元を一つひとつ丁寧に復習していきました。それに加えて復習し終えた単元の小テストも毎日取り組んでいただきました。

そして中学入学を目前に控えた３月下旬には、Dさんはすべての復習を終えてテストでも満点を取れるようになりました。３年分以上の復習をこの短期間に終えることは普通は非常に困難ですが、Dさんは見事にそれをやり切って、中学数学に進んでいける土台を完成させたのです。

中学に進学したDさんは、スムーズに正負の数の計算に進むことができました。また、３月より始めた英語も、数学同様、塾のある日もない日も必ず１単元ずつ進めています。このペースですと中２の途中で英検３級を取れるペースです。

すっかり自信を取り戻したDさんは、数学や英語以外の教科にも自らの意思で意欲的に取り組んでいて、これからの更なる飛躍を期待しています。

本人のやる気と適切なサポートがあれば、一見困難と思えることもできてしまうんだ。それを教えてくれたのがDさんでした。もちろんそこには日々励ましてお応援していただいた保護者様のご協力なしにはできなかったと思います。当塾ではこれからもお子様の可能性を信じて、保護者様とも連携しながら生徒さんの成長を支えていければと思います。